しらすやししゃもが苦手？「目がいっぱいで食べられない」理由と克服のヒント

食卓に並んだしらす丼や焼きししゃも。
「おいしい」と思う人もいれば、「なんだか無理…」と感じる人もいます。

特に「目がいっぱいで怖い・気持ち悪い」という理由で避ける人は少なくありません。

この記事では、そんな“しらす・ししゃも恐怖”の心理的背景と、少しずつ慣れていくためのヒントを紹介します。

なぜ「目がいっぱい」で食べられないのか？

見た目が苦手というのは、ただのわがままではありません。
脳と感情のしくみが関係しています。

人は「目」に強く反応する生き物

人間の脳は、生き物の「目」を見つけるのが得意です。

小さな目が大量に並ぶと、「見られている感覚」や「不快な密集」を感じやすくなります。

集合体恐怖（トライポフォビア）の一種かも

「穴がたくさん」「粒が密集」などが苦手な人は、トライポフォビアという反応を持つことがあります。

しらすやししゃもの“つぶつぶした目”も同じ刺激になりやすいです。

苦手ポイント	感覚的な理由	心理的背景
小さな目が密集	集合体への恐怖反応	無意識の防衛反応
透明な体	「死」を連想	感情的拒否
骨や内臓が見える	グロテスクな印象	生理的拒否

味ではなく「見た目」で拒否している場合

味は平気なのに、見た目で食べられない人も多いです。
それは「味覚」よりも「視覚」が優先されているからでしょう。

脳が「これは食べ物ではない」と判断する

目からの情報で、脳が「危険」や「不快」と認識すると、自動的に拒絶反応が起こります。
つまり理屈ではなく、本能的な反応です。

一度の失敗経験が記憶されている

幼い頃に「魚の目が怖い」と感じた記憶が残っていると、大人になっても無意識に反応することがあります。

人は“感情記憶”が味覚より強く残るため、苦手意識を引きずりやすいのです。

しらす・ししゃもが苦手な人の声

SNSや掲示板では、同じ悩みを持つ声がたくさんあります。

こうした声からも分かる通り、味よりも見た目の抵抗が大きな理由です。

少しずつ克服したい人のためのステップ

無理に食べる必要はありませんが、「食卓で困る」「栄養は摂りたい」という人は、段階的に慣れるのがポイントです。

ステップ①　“目が見えない状態”で食べる

• しらす丼なら卵黄をのせて隠す
• おろしポン酢で白くなった部分を覆う
• パスタや卵焼きに混ぜる

→ 「見えないけど味わえる」状態で、心理的ハードルを下げます。

ステップ②　加工食品から慣れる

乾燥しらすやふりかけなど、形が分かりにくいタイプを選ぶのもおすすめ。

ステップ③　少量からチャレンジ

無理せず、1口ずつ。
「意外と大丈夫だった」という小さな成功体験が、苦手意識を上書きしていきます。

ししゃも・しらすを食べないデメリットは？

「食べなくても困らない」と思うかもしれませんが、実は栄養面ではもったいない部分もあります。

栄養素	含有量	効果
カルシウム	高	骨・歯を丈夫に
ビタミンD	豊富	カルシウム吸収を促進
タンパク質	良質	筋肉・肌・髪をサポート

とはいえ、無理に食べる必要はありません。代替食材で十分補えます。
例：

• カルシウム → 牛乳・小松菜・チーズ
• ビタミンD → きのこ類・鮭
• タンパク質 → 卵・豆腐・鶏むね肉

おすすめ代替アイテム

魚の目が苦手でも、栄養はしっかり摂りたい人には「UHAグミサプリ DHA」がおすすめ。

グミタイプなので魚っぽさが全くなく、カルシウム・DHA・EPAを気軽に補えます。

筆者の「目が付いている食べ物」への感覚

「目がいっぱいで無理」と言っても、人によって苦手の感じ方は違います。
筆者の場合は、“数”よりも“存在そのもの”が問題でした。

「目が付いている＝もう食べ物じゃない」

筆者は目の数ではなく、“目が付いているもの”を基本的に食べられません。

しらすやししゃもだけでなく、イナゴ、頭付きのエビ、エビの頭入りの味噌汁、飾りで付いてくるカニの甲羅の目まで──。

姿が消えれば、食べられる

不思議なことに、身だけや目が見えない状態になれば問題なく食べられるようになります。
たとえば、

• エビのむき身
• ほぐしたカニ
• しらす入り卵焼き

見た目から“命の痕跡”が消えることで、ようやく「食べ物」として受け入れられるようになるのです。

【まとめ】「目がいっぱい」は本能の反応。無理に克服しなくていい

しらすやししゃもが食べられないのは、意志の弱さではなく、脳の自然な防衛反応です。

苦手なものを無理に克服するより、自分の感覚を尊重して工夫するほうが長続きします。

見た目を隠したり、代替食材を取り入れたりしながら、「食べられない自分もOK」と思えることが、何より大切です。