湖面が静かに揺れる夜、風がひとつの影を運んできます。
神奈川県・相模湖の湖畔にあったリゾートホテル跡地──その場所は、観光客の記憶から少しずつ離れ、やがて“心霊スポット”と呼ばれるようになりました。
輝いていた時代、廃墟となった今、そしてそこにまつわる噂。
静かな水面の裏に潜む物語を見つめてみましょう。
はじめに
ホテル跡地の歴史と変遷

相模湖リゾートホテル跡地が、今や「関東屈指の心霊スポット」と呼ばれるようになるまでには、長い年月といくつもの噂が積み重なっています。
ここでは、そのホテルの成り立ちから廃墟化に至るまでの経緯をたどっていきましょう。
開業から最盛期の姿
昭和の終わりから平成初期にかけて人気を博した観光ホテル。
湖畔の眺めを売りに、週末は多くの家族連れや観光客で賑わっていたそうです。
時期 | 状況 | 特徴 |
---|---|---|
開業当初 | 観光客で賑わう | 湖を望む絶景、宴会・温泉施設付き |
最盛期 | 相模湖エリアの名所 | 結婚式・団体旅行にも利用 |
バブル崩壊後 | 客足が減少 | 維持費増・採算悪化 |

昔は“湖のリゾート”として有名だったんですね…!
衰退と廃業の背景
バブル崩壊後、観光需要の変化とコスト増大が重なり、徐々に人の気配が消えていきました。
やがて営業を終了し、取り壊されずにそのまま放置。時間が止まったような風景が、今も静かに残っています。
跡地の現在(2025/10)
状況 | 詳細 |
---|---|
建物 | 一部老朽化が進行中 |
活用 | 芸術家アトリエとして使われた時期あり |
評価 | 廃墟として知られ、心霊スポット化 |

再利用されたこともあり、完全な廃墟ってわけではないみたいですね。
噂される心霊現象 ― “何が見えるのか”

「夜中に声が聞こえる」「白い影が動いた」──そんな噂を聞いたことがある人も多いはず。
この章では、現地で報告されている具体的な心霊現象について整理し、なぜこの場所が特別視されているのかを探っていきます。
女性の霊・人影の目撃報告
SNSや掲示板では、「白い服の女性が窓辺に立っていた」「背後に視線を感じた」 などの報告が複数あります。
- 白い影の目撃談
- 人の声のような音
- 写真に写り込む“何か”

……誰もいないはずなのに、視線だけが残る感じが怖い。
音・声・地下空間の怪異
地下階段や駐車場では、「物を引きずる音」「誰かの足音」という声が多く、
中には「廃墟の奥から声が聞こえた」という報告も。
怪異の種類 | 体験談の内容 |
---|---|
足音 | 無人の廊下で“コツコツ”と響く音 |
声 | 「誰かいる?」に対して返事のような反響 |
光 | 真夜中に窓際で点滅する光 |

音の正体は風や建物の軋みかも。でも、夜だとそれすら怖い。
ネットに広がる“リアルな体験談と噂”

ネット上では、相模湖リゾートホテル跡地を訪れた人々の声が数多く投稿されています。
ここでは、実際の投稿や口コミサイトで語られている体験談や噂を引用し、現地の“リアル”を浮き彫りにしていきます。
深夜に響く足音と人影の噂
「夜になると建物の中から音がした」「窓に白い影が見えた」
といった投稿が確認されています。
出典:GhostMap(相模湖リゾートホテル跡地)
音の正体は自然現象かもしれませんが、
静寂の中に響く“何か”は、人の想像を大きく刺激します。
SNSで拡散される「行ってはいけない場所」
SNS上では、
「危険」「立入禁止」「肝試し禁止」
といった警告コメントが目立ちます。老朽化が進む今、実際に近づくことは非常に危険です。

“心霊”より“崩落”のほうがリアルに怖いかも。
筆者が実際に訪れたときの体験談

噂だけではわからない“現場の空気”。
筆者自身が足を運んだときに感じた雰囲気、そして実際に遭遇した出来事を、一切の脚色なしでお伝えします。
想像以上に“生きている”現場

The廃墟。所々欠落してるから本当に危ないし、工事中っぽくて普通に作業員の方たちがいました。
遠目からでも崩落が分かり、建物の一部では補修作業のような動きも。
“廃墟なのに人の気配がある”、そんな不思議な現場でした。
思わぬ遭遇と逃走劇

作業員の方達の休憩所?で普通にライトが点いて作業員の方が出てきたので、びっくり&怒られると思って全力で逃げました。

幽霊より、生きた人間のほうが怖かった…!
夜の廃墟では、人との遭遇こそ最も危険。不用意な立ち入りは、迷惑にもなります。
訪れる際の現実的な注意点

「行ってみたい」という興味が湧く人もいるかもしれません。ですが、廃墟は危険と隣り合わせ。
この章では、安全面・法的リスク・マナーの3つの観点から、訪問前に知っておくべきことをまとめます。
法律・安全面のリスク
リスクの種類 | 内容 |
---|---|
法的 | 無断侵入は不法侵入罪に該当 |
物理的 | 床抜け・崩落の危険あり |
社会的 | 迷惑行為と判断される恐れ |

“探検”のつもりでも、法的にはアウトなんですね。
心霊体験への冷静な姿勢
怖さを感じるのは自然なことですが、その多くは心理的作用によるものと考えられています。
- 夜間の視覚錯覚
- 風や動物の音を“霊”と誤認
- SNSの影響で感情が増幅
冷静さを持ち、事実と想像を区別する目を大切に。
なぜ“リゾートホテル跡地”が心霊スポット化するのか

単なる廃墟なのに、なぜ“心霊スポット”というイメージが生まれるのか?
ここでは、心理的・社会的な背景からその理由を紐解き、人々が“怖さ”を感じるメカニズムにも触れていきます。
立地と空気感
湖畔・山中・夜。
この3つがそろうと、人は本能的に“何かいそう”と感じやすくなります。
要素 | 感じる印象 |
---|---|
湖面の反射 | “何かが見える”錯覚 |
静けさ | 音への敏感さが増す |
廃墟 | 過去の残響を感じる空間 |
噂が噂を呼ぶ心理
YouTubeやSNSの体験談が拡散し、「実際に行ってみた」投稿が増えることで、“恐怖の再生産”が起こります。

人の想像力が“幽霊”を作るのかもしれません。
【心霊スポット訪問に関する注意事項】
【まとめ】湖畔の廃ホテル跡地が語る“時と記憶”

相模湖リゾートホテル跡地は、かつての賑わいと静けさ、
そして人々の記憶が交錯する場所です。
心霊の噂はその上に重ねられた「もうひとつの物語」。
訪れるよりも、遠くから想像し、静かに思いを馳せることで、
この場所の“本当の静寂”を感じられるのかもしれません。
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