※ネタバレを含む際はこんな感じでアラートを入れます↓まだ平気です↓
今回は山梨県にある「富士急ハイランド」内の超人気アトラクション「戦慄迷宮 ~慈急総合病院~(以下、戦慄迷宮)」について語ります。
戦慄迷宮はトラウマ必須の超絶怖いお化け屋敷として有名なアトラクションであり、自分の足で進まなければいけない施設です。
行ってみたいけど、どれだけ怖いのか分からないから不安という方はぜひ女二人で制覇したこの記事を参考にしてください。
オチまで読んでくれれば、タイトル詐欺なのが分かります。
女二人で戦慄迷宮へ行くことへの決意
普段から心霊スポットに足を運んだり、ホラー映画を共に楽しむ友人がいます。
その友人と
こんなにホラーが好きって言ってるなら、戦慄迷宮も行かなきゃダメっしょ!
という持論に至り、二人で戦慄迷宮を突破することを決意しました。
実はその友人と二人で行く前に、私は別の友人二人と計三人で制覇経験があります。
そのため人数が一人減ったところで大したことないと気軽な発想で提案してしまったのです。
戦慄迷宮到着後の人生最大の後悔
ホラー愛好家遠足の当日、何と悪天候に見舞われ結構な雨が降っていました。
富士急ハイランドのアトラクションのほとんどは外にあるため、安全に配慮して悪天候の際に運休になってしまうアトラクションがほとんどです。
そのため、室内のアトラクションや、濡れても平気なアトラクションがぽつぽつと運行しているだけでした。
しかし往復のバスと当日のフリーパス、また戦慄迷宮の時間指定券をノリノリで全て用意してしまっている以上、行かなければいけないのです。
晴れていれば本当は乗れるはずのアトラクションの前を傘をさしてトボトボと歩き周り、戦慄迷宮の指定した時間までモスバーガーを食べて暇していました。
本来なら午前中に他のアトラクションで遊びまわり、お昼御飯が消化された昼頃に戦慄迷宮に行く予定だったため、とにかく暇でした。
ちゃんと来てしまう予定時刻
午前中はまだ自分達が戦慄迷宮に足を踏み入れることに対して実感が湧かなかったため、余裕ぶっこいてました。
しかしお昼ご飯の時間になるにつれて、大好きなモスバーガーが喉を通るのにかなり時間がかかったことを覚えています。
遠足か何かのイベントで来たであろう小学生か中学生の子供たちが、モスバーガーの店内で賑わっており、(もう皆で一緒に行こうよ…)という気持ちでした。
そして予定時刻の数分前になり、戦慄迷宮へと並ぶ列へ向かいます。
仲間がいなすぎ問題
時間指定ということで、戦慄迷宮に入場するにあたり時間で区切られています。
そのため同じ時間に並ぶ人は、同じ時間指定で予約している人というわけです。
しかし、それにしても並んでる人が私たちしかいない…。
貸し切りとか聞いていない…。
と思ったら、ぽつぽつと2組くらいがやってきて、少しホッとしました。
大学生8人くらいのグループと、小学生の女の子を2人連れた4人家族のグループ。
仲間が揃った!共に頑張ろう!
そんな気持ちで待つ事数分、時間指定券をキャストさんに見せて戦慄迷宮内へと案内されます。
入った瞬間帰りたい
一度経験しているというのに、あの真っ暗な入り口で待機してる時間が本当に耐えられないほど地獄の時間なんです。
まだ引き返せるのに、お金を払ってしまったから、行くと決めてしまったからと様々な後悔の念が押し寄せられ過去の自分を相当恨む時間です。
キャストさんの簡単な説明が終わり、グループそれぞれが小部屋へと案内されます。
私たちが行ったのが2020年10月のコロナの時期のため、コロナ対策のためかその小部屋のドアは閉められずにしばらくそのまま放置されました。
小部屋にはモニターがありそのモニターの前の椅子に座って、ある映像を見ます。
ドアが開いているならまだ安心だわ。ほら、他のグループの姿も見ぇ
ガラガラとドアは閉じられ、映像が始まりました。
ビデオの内容的には大まかに、私たちお客さんのように戦慄迷宮へ訪れた複数人の男女グループのうち一人の女性が霊に憑りつかれ狂ってしまいます。
その女性が高笑いをして映像が終わるらへんで、私たちが座っている椅子が…
余談ですがここで決めポーズをしておくと、後で良い事があるかも
映像が終わって既に冷や汗をびっしょりかいていると、ドアが開かれこちらにどうぞと案内されるのでついていきます。
病院や厨房で見かける、パタパタと開く両開きのドアの前で列を作り、ある程度の時間をおいてグループごとに入っていきます。
そのため、さっきまで仲間だと思っていた他のグループとはここでお別れだと思いましょう。
いざ戦慄迷宮へ潜入~今すぐ帰りたい~
どうぞと促され、私たちが入る番となってしまいました。
女二人ぴったりくっついて腕を組んだり手を繋いだりして、非常に歩きにくいままゆっくり歩みを進めていきます。
少し廊下を進んでいくと看板に案内されるがままに最初の部屋に入ります。
最初の部屋は手術室のようで、私たちが入るころには手術が失敗し患者が死んでいる瞬間でした。
自分達が歩いている地面より、少し下に階段で下がったところで手術が行われており見下ろしながらその周りを歩くイメージです。
施術者の人の背中が見えます。
(うわ~人いるじゃん…)と思って、足音を立てないようゆっくりと次の部屋へと進むのですが、同じく向こうもゆっくりと振り返りこちらに気付きます。
目があった瞬間、全速力で追いかけてきます。
3人で行った際は、その少し下がった階段の所まで追いかけられて終わったのですが、今回はその階段を駆け上ってきて次の部屋まで追いかけてきました。
相手は人というか霊なので、こちらの予想を遥かに上回る動きをするため注意しましょう。
階段は安心だと思ってた時もありました
次の部屋へ進むと、部屋ではなく階段へと続く扉だったようで、そのまま階段を駆け上がります。
転倒すると危ないので、余裕のある方はゆっくりしっかり階段を登ってくださいね。
部屋から部屋へと移動する間に、何回か階段を使用します。登ったり降りたりするので結構しんどいです。
で、階段って人が転倒したりしたら危ないじゃないですか。そう思いますよね。
だから階段には絶対出てこないんです。大丈夫です。と言いたいんですけど、違う場合もあります。
トロすぎてお化けに叱られる
他のグループと間隔を開けているため、他のグループの姿が全く見えず孤独感が異常でした。
本当にこの広い病院内に私たち二人しかいないと思ってしまうレベルの孤独感です。
そのため、周りのことも考えずに自分たちのペースで進んでいました。
正直言って、周りの人に気を遣える余裕はなくなります、いくら聖人でも。
そして、しばらく進むとある部屋に到着し、そこにはアンティークな飾りだったり家具などが置かれていて、はっきりいって”障害物”が多すぎました。
これ絶対いるじゃん、隠れてるじゃん
となり、その部屋から一旦引き返してしまったら、今度はそっちからお化けに追われ、また問題の部屋の前まで連れてこられました。
どうしようどうしようと部屋の中をこっそり覗くと、その部屋から別のお医者さんが黙って真っすぐスタスタと早歩きで来たんです。
他のお化けは「うああああ」とか言ったり、足音を思い切り立てたりして脅かしてくるのに、そのお医者さんは明らかに(早く来い)と怒っています。
怨念の怒りとかじゃなくて、普通に”人間の怒り”で。
すいません、進みます…。
と平謝りして、頑張って進みました。案の定、待たせた分追いかけ回されましたけど…。
上記はネタバレではなく、周りの人や待機しているお医者さんに迷惑をかけた際のイレギュラーな演出なので人によります。
戦慄迷宮も運営しているアトラクションのため、他のお客さんやアトラクションの回転率を上げるためにも怖くてもとっとと進みましょう。
【タイトル詐欺】仲間が出来た!
知る人ぞ知る恐怖の長い廊下までたどり着きました。
その頃には息も絶え絶えで過呼吸を起こしてしまうのではないかという状態です。
それまでは所々で見かけた「リタイアドア」も少なくなってきており、もうどうにも逃げられない所まで来てしまいました。
目の前には真っすぐながーく伸びた廊下があり、その廊下の両サイドには沢山のドアがあります。
どこから何が出てきてもおかしくないという事がはっきり分かるんです。行きたくないんです。
もう限界だよね。次リタイアドアあったら出ようか。
そう決めて、この廊下だけ頑張ったら解放されると信じて、ゆっくり歩いて何か来たら一気に走り抜けることを決めました。
廊下は静まり返っていて、気づけば真ん中らへんまで歩いて来れました。
しかし油断は禁物で、心臓の音を直に感じながら歩き廊下の終わりが見えた頃、やはり両サイドの扉から2体ほどお化けが飛び出してきて追いかけられました。
追いかけられている間も道に迷わないように、看板を常に探しておくことが大切です。
まっすぐ前を見て次に行くべき方向を理解し、そちらに正確に逃げないとお化けに追いつかれます。
そのままダッシュで別の部屋に入り、その部屋でも追いかけ回され自分がしっかり呼吸が出来ていることを不思議に思うレベルです。
どうにかお化けから逃げ切り階段までたどり着きました。
それまで走りながら目で探してはいたのですが、全然リタイアドアが見つからず途方に暮れていました。
階段を登りながら友達と会話します。
本当怖いよね、息も出来ないし…。………!!!!!!
友達の横に普通にお化けが一緒にいて、階段を一緒に登っているではありませんか。
友達は私の方を見ていて全く気付いておらず、そのお化けはそんな友達のことを至近距離で見つめていました。
もう訳が分からず、うわああああと叫んで階段を3~4段飛ばしながら急いで登ったことを覚えています。
↓その時の図↓
何でこんな変なポーズをしているかと言うと、まず足元は階段を3~4段飛ばして登っているためこのような足の開きになっております。
そして左手は、咄嗟のことで脳みそが働かず、しかし友達に身の危険を知らせるために指をさして「そこにいる」と教えています。
右手は階段の手すりを探し求めて、空を叩いている。そんな感じです。
そのお化けは追いかけずにすぐにどこかへ行ってくれたのですが、お化けの出現パターンが多すぎてもう脳の処理が間に合いませんでした。
友人を置いて走り出し、一人だけ階段のてっぺんまで登り少し反省していましたが、その友人は階段の中段で「怖かった」と笑っていたので少し救われました。
その後も散々襲われ限界が近かったので、
ギブアップしまーす!!ギブアップしまーーーす!!!
と大声で叫びながら廊下を走っていると、友達がリタイアドアを見付けました。
リタイアドア一直線で走り、友達がドアを開けてくれた瞬間
あ、もうリタイアしちゃいます?
普通に話しかけてきました。
もう半分くらい来てるし、もったいないですよ。
そう、そのお医者さんお化けは、さっき階段で少しの時間を共にした人だったんです。
日本語が通じることに安堵し、一気に今までの恐怖体験を話して限界が近いということを伝えました。
すると
じゃあ次のグループの人が来るまでここで一緒に待ちましょう。
お医者さ~ん!!泣
となり、そのお医者さんのお陰で私たちは新たな仲間を手に入れたのです。
人数が増えて無敵モード!にはならない
お医者さんがグループの人たちに説明をしてくれて、そのグループに受け入れてもらいました。
すみません、ご迷惑をおかけします…。
そのグループは最初に一緒に並んでいた、大学生くらいのグループでした。
「女性二人じゃ絶対キツいですよ!」と快く受け入れてくれて、本当に安心したのと恥ずかしさで泣きそうになりました。
しかも私たちを守るような形で、女性二人が一人ずつ前後で挟んでくれるなどの配慮もあり非常に感動したのを覚えています。
あの時私たちを救ってくれた方に今でも感謝の気持ちを忘れていません。あとお医者さんにも。
エレベーターから注意
ある所まで行くとエレベーターに乗ることになります。
そのエレベーターも電気がチカチカしていたりと、かなり恐怖を煽るでしょう。
そしてエレベーターを降りてからが本番だと筆者は思っています。
ここから一気に最後まで行くので、以下ネタバレとなります。
エレベーターを降りると霊安室に到着します。
霊安室は少し広く、ベッドみたいなものがいくつか並んでいた気がします。
その奥にドアがあるため、霊安室を歩かなければなりません。
部屋の中央まで来ると、背後から2名のお化けが全速力で追っかけてきます。
結構追いかけてくるので、結構な距離逃げることになるでしょう。
そのままボイラー室のようなところを通過し、最後の部屋まで行きます。
最後の部屋はかなり広く、鉄格子てきなもので区切られていました。
しかし出口から外の光が室内に入ってきており、出口を隠すカーテンの隙間からはハッキリと外が見えます。
あともう少しの所で、ある人に出会うでしょう。
何人だろうが自力で頑張らないといけない
前後で挟むよな形で守ってくれていたとしても、結局は自分の足で走らなければならないし、お化けもタイミングを見計らって横から出る時もあります。
そのため守られてるから安全とかは、戦慄迷宮に通用しないのです。
安心感は二人きりの時より数億倍上がりますが、しかし恐怖レベルは下がりません。
自分の足が遅ければ必然的に一番後ろになって、お化けとより近くなりますし、早く逃げたい方は今からジョギングをするなどして練習しときましょう。
【おめでとう!】戦慄迷宮踏破!筋肉痛のお土産
女二人で完全に踏破した訳ではありません。結局は女性四人で踏破したわけですが、それでもゴールしたことには変わらないでしょう。
よくがんばった!!
と大笑いしてる両ひざをシカトし、能天気に自分を褒め上げます。
出口で助けてくれた方々に深く感謝し、その場を後にしました。
戦慄迷宮踏破後は富士急ハイランド内にある、スターバックスでのんびりお茶をします。
「あそこが怖かった。」「あそこは楽しかった。」と直前までの恐怖エピソードを笑い飛ばすときにあることに気付きます。
笑うと顔が痛い…。
驚く度に大きく見開いた目、大声で叫んで大きく開いた口、全ての顔面の筋肉を気付かないうちに駆使していたようで、顔面の筋肉痛がひどかったです。
顔面だけではなく、長い間緊張で凝り固まった肩や首、思い切り走って使れた両足、私だけバカみたいに開脚したせいで股関節、それら含め全身が筋肉痛でした。
【まとめ】戦慄迷宮で人は強くなれ…ると思う
入ると決めたことの決意、踏破した達成感、その全てが自分の自信となります。
あんな怖いお化け屋敷に入ろうとした自分、実際に入ってやり遂げた自分に盛大に拍手を送りましょう。
そして人はいざという時に冷静に判断をすることが難しいということも学びました。
しかし自分の”逃げてる最中に次のルートを確保する”という開花された力を身に付けられた気はします。
こうした苦難を乗り越えれば人は強くなるはずなのですが、やっぱりまだまだ修行は足りないようです。
またダラけた自分を戒めるためにも、戦慄迷宮へ修行しに行きたいと思います。
今度こそ女二人きりで。
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