「焼肉を食べたあと、毎回お腹を壊す」「油の多い料理を食べると直行でトイレ…」そんな経験はありませんか?
実はそれ、単なる“胃腸の弱さ”ではなく、消化機能と油の質のミスマッチが原因かもしれません。
筆者も例外ではなく、せっかく美味しい焼肉を食べてもすぐに下して直通でサヨナラです(泣)。
「腹痛になると分かっているから外食が楽しめない」「怖い」と感じることもしばしば。
この記事では、そんな人でも油と上手に付き合えるよう、原因から具体的な対策までを丁寧にまとめました。
なぜ油を摂るとお腹を壊すのか?

まずは根本の“なぜ”から理解しておきましょう。
油を食べるとお腹を壊す理由は、体質・消化力・油の種類など複数の要因が絡みます。
消化酵素の不足
人の体は、油を分解するために「リパーゼ」という酵素を使います。
この働きが弱いと、油が消化されず腸内で滞留して下痢や腹痛を引き起こすのです。

「食べたあとにお腹がゴロゴロ鳴る」「脂っこいものが続くとすぐに緩くなる」――これが典型的なサインです。
油の質の違いにも注意
以下の表のように、油の種類によって体への負担が大きく異なります。
| 油の種類 | 特徴 | お腹への負担度 |
|---|---|---|
| サラダ油・揚げ油 | 酸化しやすく消化に時間がかかる | ★★★★☆ |
| オリーブオイル | 消化が良く胃に優しい | ★☆☆☆☆ |
| 動物性脂肪(牛・豚) | 温度で固まりやすい | ★★★☆☆ |
油の種類を変えるだけで、体調がガラッと変わることもあります。
お腹を壊しやすい人の特徴

「体質だから仕方ない」と思いがちですが、日常の習慣に原因が隠れている場合も多いです。
ストレスや緊張が多い
自律神経が乱れていると、消化機能も落ちやすくなります。
油に関係なく胃腸が敏感になり、結果的に下痢しやすくなることも。
早食いや冷たい飲み物
冷たいドリンクと一緒に油っこいものを摂ると、胃の動きが鈍くなり消化不良を起こします。
筆者の体験談:焼肉のあとに必ず腹痛

ここからは、筆者自身の“リアルな体験”をお話しします。
「せっかく美味しいのに…」の繰り返し
筆者は焼肉や唐揚げを食べると必ず数分後にお腹を下すタイプ。
食後1〜2時間で下腹部が痛くなり、トイレに直行。

あの時は美味しかったのに、あとで絶対に後悔する
それでも食べたい気持ちは抑えられのに、外食が怖くなって楽しめなくなった時期もありました。
意外と効いた“小さな工夫”
- 食前に温かいお茶を飲む
- サラダを先に食べる
- 油を使わない部位(赤身・蒸し料理)を選ぶ
この3つを意識するだけで、症状がかなり落ち着くように。
完璧には治らなくても、“油を避けずに楽しむ”方向へ変わりました。
外食時のおすすめ対策

完全に避けるのではなく、「どう付き合うか」を考えるのが現実的です。
選ぶメニューを工夫する
次のような選び方を意識しましょう。
油に弱い人が選ぶべきメニュー例:
- 蒸し鶏・しゃぶしゃぶ・ゆで卵など油を落とす調理法
- 和食中心(揚げ物より煮物)
- 小鉢付きでゆっくり食べられる定食系
食前に「腸を守る準備」をしておく
外食前にヨーグルトや乳酸菌飲料などで腸を保護しておくと、油の刺激をやわらげやすくなります。
空腹のまま行くより、少しでも“ベース”を作っておくことがポイントです。
メニュー選びで「油の質」と「量」をコントロール
揚げ物や焼肉でも、オリーブオイルや植物油中心のメニューを選ぶことで、胃腸への負担を軽減できます。
また、サラダやスープを先に食べておくと、吸収スピードも緩やかになります。
家庭でできる胃腸ケア

毎日のケアができていれば、多少の油でも体が受け止めてくれます。
食後の習慣を見直す
油を摂ったあとは、
- 30分程度の軽い散歩
- 胃のあたりを温める
を習慣化してみてください。
寝る前にやってはいけないこと
消化が終わる前に寝ると、胃酸が逆流して夜中に胸焼けを起こします。
少なくとも食後2時間は横にならないようにしましょう。
医療的に見たほうがいいサイン

もし下痢や腹痛が毎回・長期間続くなら、単なる消化不良ではない可能性もあります。
毎回油料理のあとに腹痛・下痢がある場合
脂質を消化する「胆のう」や「膵臓」の働きが弱っている可能性があります。
脂質の代謝に関わる病気(脂肪吸収不良や膵機能低下など)も念頭に、内科で相談を。
便の色や状態がいつもと違う場合
油分が多すぎると便がテカテカしたり浮いたりします。これは脂肪が吸収されず排出されているサイン。
続くようなら、消化器内科での検査を検討しましょう。
受診の目安
| 症状 | 目安 |
|---|---|
| 食後の強い腹痛 | 1週間以上続く場合 |
| 油を見るだけで吐き気 | 膵臓や胆嚢の異常の可能性 |
| 便が白っぽい・脂っぽい | 消化酵素不足または胆汁の異常 |
【まとめ】油でお腹を壊す人は「体と相談して選ぶ勇気」を

油でお腹を壊すのは、決して“弱い”からではありません。
体が「今は受け止められない」と伝えているだけ。
油を避けすぎず、種類・量・タイミングを工夫すれば、
「食べたいのに怖い」という気持ちも少しずつ和らぎます。


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