一日の疲れを癒すはずのお風呂で、急に心臓がバクバクして焦った経験はありませんか?
筆者も同じように、湯船で脈が速くなり「え、これ大丈夫…?」と不安になったことがあります。
入浴は身体を温めてリラックスできる反面、心臓に負荷がかかりやすい場面でもあります。
この記事では、
「お風呂で心臓がバクバクするのはなぜ?」
「危ない症状の見分け方は?」
「今日からできる対策は?」
といったポイントを、専門的な情報と日常目線の安心感を両立して解説します。
お風呂で心臓がバクバクする原因とは?

お風呂に入ったときに心臓が早く打つのは珍しいことではありません。まずは、一般的な原因を整理しましょう。
体温上昇による心拍数の増加
身体が温まると血管が広がり、心臓は多くの血液を送り出すために鼓動を速くします。
目安としては以下のような変化があります。
体温と心拍数の関係(目安)
| 状況 | 身体の反応 |
|---|---|
| 平常時 | 心拍は安定 |
| 温浴(40℃前後) | 心拍数が10〜20上がる |
| 熱い湯(42℃以上) | 心拍数が大きく上がることも |
「温まれば心臓が動く」…身体としては自然な仕組みですが、疲れている日はより負担が増します。
のぼせ・脱水による負担
湯船につかると汗をかきやすく、軽い脱水状態になりやすいです。
血液がドロッとした状態では心臓が強く動かないと全身へ血液を運びにくくなり、結果として動悸につながります。

寝不足の日や疲れている日は、同じ温度でも動悸が出やすい気がします。
身体のコンディションは、心拍にかなり影響します。
危険な場合に現れるサインを知ろう

動悸そのものより「セットで起こる症状」が重要です。
危険度が高い症状の組み合わせ
解説を踏まえて、特に医療的に注意すべきサインをまとめます。
以下の症状が同時に起こるときは受診推奨です。
- 胸の痛み・締め付け感
- 息苦しさが強い
- めまい・立ちくらみ
- 冷や汗が出る
これらは心臓由来の負担が強いときの典型的なサインです。
特に「湯船で急に目の前が暗くなる」などは失神の前兆なので注意が必要です。
年齢・持病によるリスク増加
少しだけ専門的な話をすると、
高血圧・心臓病・不整脈の既往がある方は、入浴刺激で動悸が出やすくなります。
動悸が出やすい傾向のある人
| 要因 | 理由 |
|---|---|
| 高血圧 | 血圧変動への耐性が弱い |
| 不整脈の既往 | 心拍のリズムが乱れやすい |
| 貧血 | 酸素供給が少なく心臓が頑張りすぎる |
年齢を重ねると心臓の反応が強く出る場合もあるため、「前は平気だったのに今はドキドキする」も不思議ではありません。
お風呂での動悸を防ぐための対策

入浴方法を少し変えるだけで動悸は大きく減ります。
お湯の温度を下げる
まず試したいのはお湯の温度を1〜2℃下げること。
42℃以上は自律神経が急に働いて心拍数が上がりやすいので、38〜40℃ がもっとも負担が少ない範囲です。
筆者も「40℃ってぬるくない?」と思っていましたが、慣れると体が楽で動悸も出にくくなりました。
長湯しない&水分をとる
脱水は動悸の最大の敵です。
入浴前後にコップ1杯の水を飲むだけで変わります。
- 入る前にコップ1杯の水
- 出たあとにも1杯追加
- 長湯しそうな日は途中で身体を少し冷ます
「飲むとお腹タプタプする…」という方でも、少量をこまめに飲むだけで大丈夫です。
自律神経の乱れが原因のことも
動悸の背景には、心臓より“神経”が原因のケースも多いです。ストレスや過緊張が強い人ほど、入浴で心拍が跳ね上がりやすい傾向があります。
ストレスで交感神経が優位に
仕事・人間関係・疲れが続くと、身体はずっと“戦闘モード”。
そこへ熱いお湯の刺激が加わると、交感神経がさらに興奮し 心臓がバクバク。
こういうタイプの動悸は、湯船に入って30秒〜1分くらいでドキドキする特徴があります。
寝不足の日は特に出やすい
睡眠不足は自律神経のバランスを大きく乱します。
筆者も「寝不足の日ほど動悸が出やすい」と体感しています。

寝不足の日に熱い湯に入ると、心臓が“働け!”って急に怒ってくる感じがある…
【まとめ】お風呂でバクバクする原因と対策の要点

お風呂で心臓がバクバクするのは、体が温まることで心拍が上がる自然な反応から、のぼせや自律神経の乱れ、ときには病気のサインまで原因はさまざまです。
お湯の温度を下げる、水分をとる、ストレスを整えるだけで動悸が減ることも多いので、まずは今日からできる方法を試してみてください。
不安が強い場合や症状が重いときは、医療機関に相談することが安心につながります。



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