最近下痢や便秘を繰り返すけど、熱があったり何かに感染している訳でもなさそう…。
お腹の調子が悪いと、気軽に外食に行けなかったり予定が立てられなかったりと大変でしょう。
今回は「過敏性腸症候群」について詳しくご紹介します。
過敏性腸症候群とはどんなもの?
過敏性腸症候群とは、下痢や便秘を繰り返してしまったり胃腸に不快感を感じる症状があることでおなじみの疾患です。
何か決まったものを食べた際にお腹を下してしまうのであれば、食あたりやアレルギーなどを疑うでしょう。
またお腹の不調と同時に熱が合ったり、吐き気もあわさったりすれば風邪なども疑えます。
しかしそういった特徴のあるきっかけも見つからず、病院で検査をしても特に何も見当たらないといった場合もあるのです。
その場合、過敏性腸症候群として診断されることが多くなります。
過敏性腸症候群になる原因
過敏性腸症候群になる原因としては以下のことが挙げられます。
このように様々なきっかで過敏性腸症候群が発症する可能性があるため、自分にあてはまる原因を見付けだすことが大切です。
例えばストレスによって暴飲暴食をしてしまったり、生活習慣が乱れていたりするとしましょう。
そこでストレスだけ解決できたとしても意味はなく、他の胃腸に悪いとされる行いも改めなければ症状が改善することは少ないです。
ストレスは自律神経の働きを乱してしまうものであり、胃腸の働きもまた自律神経の動きと密な関係となっています。
そのため健康な食生活などをこころがけていたとしても、ストレスがあるだけで過敏性腸症候群を引き起こす可能性があるということです。
過敏性腸症候群の中にも複数分けられる
過敏性腸症候群といっても、そう診断された患者さん全員が全く同じ症状があるという訳ではありません。
過敏性腸症候群の中には様々な症状があり、それによっていくつかに分けられているので見ていきましょう。
不安定型
不安定型は便秘と下痢を繰り返してしまう症状です。
何を食べても下痢をしてしまうと思いきや、それを忘れるくらい今度は便が出なくなるといった非常に振り回される症状となります。
そのため下痢止めを飲めばいいのか、便通を良くする薬を飲めばいいのか分からなくなりますし、いつでもトイレに駆け込める環境でなければ安心できません。
慢性下痢型
慢性下痢型は「神経性下痢」とも呼ばれるもので、緊張やストレスなどを感じると腹痛を起こし下痢をしてしまうといった症状です。
発表会など人前に出る直前などにお腹が痛くなるといった経験がある方は珍しくないでしょう。
またこういった大きな緊張ではなくても、会社や学校に行くことを考えただけで嫌になって下痢をしてしまうといった方もいるのです。
分泌型
分泌型に関しては、ストレスや緊張などで腹痛を引き起こすところまでは一緒です。
ですが強い腹痛を感じた後、下痢ではなく大量の粘液を出してしまう点が分泌型の特徴といえるでしょう。
普段とは違うものがお尻から出てくるため、初めての人は非常に驚くかと思います。
それをきっかけに病院に駆け込んで検査をしても異常が見られずに、過敏性腸症候群として落ち着くケースもしばしばあるのです。
ガス型
ガス型はおならが出てしまうといった症状で、外出先でおならを我慢したくても無意識のうちに出てしまうものです。
自宅や一人でいる時なら平気でしょうが、そうした常におならを出してしまうという不安から外出を徐々に控えるようになってしまいます。
またそうした「人前でおならをしてしまうかも。」といった恐怖から、「おなら恐怖症」とも呼ばれることがあるのです。
過敏性腸症候群の治し方
人によって様々な症状が出る過敏性腸症候群ですが、しっかりと治療法が用意されているので安心しましょう。
食事
過敏性腸症候群を発症しているのなら、まずは胃腸に優しい食事を心がけるようにしましょう。
自律神経の乱れに比例して、胃腸の働きも上手く行っていないため刺激のある食べ物は余計に症状を悪化させてしまいます。
胃腸を休めつつ健康な食生活を心がけるようにして、胃腸に優しい食事で栄養を摂ることが大切です。
薬
病院で過敏性腸症候群だと診断されると、漢方だったり整腸剤だったりと何か薬を処方してもらえるはずです。
過敏性腸症候群とはいってもその中の”何型”かによって処置は変わるかとは思いますが、基本的に症状を緩和させる薬を貰えるでしょう。
ストレス解消
これといったストレスがハッキリしていて、尚且つそのストレスから離れられるのであれば一度そのストレスの根源を断ち切りましょう。
もし仕事や学校に対してストレスを感じていて、自分ではどうにも解決出来そうになければストレスを解消する方法を見付けると良いです。
ただ暴飲暴食がストレス解消方法の方は、過敏性腸症候群の症状を悪化させてしまうため他の解消方法を見付けることをおすすめします。
過敏性腸症候群に優しいおすすめの食べ物
FODMAPといって小腸に分解吸収されにくいために、大腸でガスを発生させたりなど過敏性腸症候群の症状を発生させる糖類があります。
そのFODMAPが高い食べ物を避けることで、胃腸に優しい食事を摂ることが出来るでしょう。
低FODMAPとして挙げられるのは、玄米や白米のお米類も代表的です。
野菜や果物も沢山ありますが、素人目で見て分かりやすくわけられている訳ではありません。
そのためFODMAPについて一度確認して、自分で食べない物を決めると良いでしょう。
その場しのぎなら市販薬も可
いざという時に携帯出来るため、市販薬を所持しておくのも効果的でしょう。
過敏性腸症候群におすすめの市販薬は、大正製薬の「新ビオフェルミンS錠」です。
大正製薬のビオフェルミンは他にも様々な種類で発売されていますが、下痢や便秘のどちらも解決してくれるのは、こちらのS錠となっています。
お医者さんから処方された薬は、その人の診断結果によって処方されているため気軽に他人に譲渡すべきものではありません。
しかし市販薬を携帯、もしくは家庭に置いておけば自分以外の他人が困った際もすぐに渡せてその場だけでもしのげるのではないでしょうか。
【まとめ】根本的に解決するなら生活習慣を見直そう
過敏性腸症候群はストレスなどによって自律神経の動きが乱れるだけで起きてしまうものです。
暴飲暴食や生活習慣によっても引き起こされるものですが、ストレスだと簡単に自律神経を整えようとしても難しいでしょう。
過敏性腸症候群を引き起こす原因をすぐに解決することは難しいかもしれませんが、日常的に生活習慣を心がけるだけでも過敏性腸症候群は防ぎやすいです。
食生活を見直し胃腸に優しい食べ物を食べるよう心がけ、ストレスを軽減させるためにもしっかりと睡眠を摂るなどをして生活習慣を良くしましょう。
コメント