ストレスは普段は目に見えませんが、身体に様々な症状を出す場合もあります。
胸がモヤモヤしたりする中身だけのストレスに留まらず、身体の外にまで出てくるストレスは余程のストレスと言えるでしょう。
身体にストレスによる症状が出ていなくても、人によって我慢できるストレスと我慢できないストレスは様々です。
今回は身体に出るストレス、そのストレスが身体に出たらどんな症状があるのかをまとめてみました。
本当にストレスって身体に出るの?
ストレスが原因で身体に不調を感じたことがない方もいるかもしれません。
すると周りに「ストレスで~」と言っている方がいれば疑心暗鬼になってしまうのも頷けます。
しかし医学的にもストレスが原因で身体に何か症状が出てしまうことは判明されているのです。
ストレスとは簡単にいえば緊張状態
ストレスは何か嫌なことがあったり、人前に出て緊張したりすると感じるものでしょう。
その通りで、ストレスとは簡単にいうと”緊張状態”のことを表します。
対人関係などの心理的な要因で緊張状態になることが多いですが、実は天候などの環境的な要因でも緊張状態にはなるのです。
そのため、別にストレスだと自分が思っていない事だとしても実は身体が緊張状態になっているというケースもしばしばあります。
脳が信号を送るため身体に出るのは当たり前
脳は危険を察知すると身体の様々な部位に危険信号を送ってくれます。
そうして信号を感知した部位に症状が出始めて、私たちはその危険から身を守ろうと考えられるのです。
なので、ストレスを受けていると脳が感じたら身体に症状は出ますし、その症状のお陰でストレスをなるべく避けられることもあります。
また体質やメンタルの強さによって身体に出る出ないは変わるため、出ないからストレスじゃないとは考えないようにしましょう。
ストレスが身体に出る際の症状とは
ストレスがきっかけで実際に身体に出る様々な症状をご紹介します。
自分の今の症状が以下のことに当てはまる場合、ストレス要因が身近にあるか一度確認してみてください。
吐き気
ストレスは自律神経に関わるため、自律神経と関わりのある胃に不調を感じる場合もあります。
ストレスがあると自律神経の動きが乱れ、胃酸を多く分泌してしまったり逆に胃の動きを低下させたりと様々です。
そうした胃の不快感から吐き気を催したり、食欲が低下したり、もしくは嘔吐してしまうこともあります。
下痢などの胃腸問題
ストレスによって自律神経の動きが乱れると、胃だけではなく腸などの消化器官にも影響を及ぼす可能性があります。
消化不良だったり、分泌され過ぎた胃液や胃酸が腸に届いてしまうとそのままお腹を壊してしまうでしょう。
ストレスによって下痢を引き起こす、また同時に便秘になることもあるのです。
頭痛
頭痛の中に「緊張型頭痛」という頭痛があり、ストレスが要因で発症するといわれています。
ストレスにより自分の意識していない筋肉を使っていることもあり、その筋肉の緊張などが頭痛に繋がるのです。
蕁麻疹
ストレスによって肌のバリアが低下すると、普段は刺激から守られていた肌が刺激に耐えられず蕁麻疹が発生する可能性があります。
ただ蕁麻疹に関してはアレルギーなどの可能性も否めないため、直前に何をしたか考えてすぐにストレスと結び付けることは避けましょう。
そもそも身体が動かない
ストレスは身体の様々な運動機能を低下させる場合もあるため、ベッドから起きられないなど体が思うように動かなくなるケースもあります。
また身体だけではなく、脳も上手く機能しない場合もあり普段よりゆっくり喋ったりケアレスミスが多くなったりと様々な症状が出るのです。
【体験談】ある事をすると決まって出る帯状疱疹と顔面痙攣
筆者が会社員として働いていた頃、ストレスがピークになった際に手首近くに帯状疱疹が出ました。
最初は帯状疱疹の存在すら知らなかったですし、痛くも痒くもないため放置していたのです。
また見た目も小さい赤い斑点がポンポンと付いている感じなので、タバコの火種を押し付けられた時に出来る「根性焼」のようでした。
そのため友人には「根性焼されてるの?」と心配されたり、自分でも知らない間に火傷をしたと想像したりする程度だったのです。
また同時に目の周りがピクピクと痙攣することが増えて、放置していると目の周りだけではなく頬から口の周りも引きつるようになりました。
そうした症状は置いておいて、とにかくストレスが限界だったので仕事を辞めてしばらくするとそれらの症状は跡形もなく消えたのです。
実際にストレスが身体に出る人が周りにいなかったから、相談しても相手にしてもらえない日々が続いたんです。
また仕事を変えて別の職場に出勤して数か月、また帯状疱疹と顔面痙攣が始まりそこで自分のストレスによる症状だと気付きました。
先述した通り、帯状疱疹に関しては皮膚のバリアや免疫が低下して出来ていて、顔面痙攣は筋肉のこわばりといえるでしょう。
そうした症状によって自分のストレスの限界値に早めに気付くことが出来るため、ストレスが身体に出るのは脳が教えてくれていると考えています。
ストレスへの対策
ストレスは身体に様々な影響を及ぼしてしまうため、身体に症状が出てしまう前に一刻も早く対策をしましょう。
自分にあったストレス解消法を見付ける
よく「ストレスは解消しよう。」と言われますが、一体どうやってストレスを解消すれば良いのでしょうか?
これをすればストレスは無くなると一概に決められているものはなく、人によってストレス解消法は様々です。
筆者も未だにストレス解消法が見つかっていませんし、様々な解消法を試しても実際にストレスが無くなっているのかも分かりません。
ですがきっと、ストレス無く没頭できること(ストレス要因から一時的に逃げられるもの)がストレス解消法となるのではないかと考えています。
例えば読書に没頭できる方は、ストレスとなるものを遠ざけて読書に集中できて読書の時間を終えると何だかスッキリしたり癒されたりと感じるでしょう。
そうした自分の好きな物事かつストレス要因を考えずに済むほど没頭できる事を探すのがオススメです。
嫌なことから開き直って逃げる
自分のストレス要因が何なのかはっきりと分かるのであれば、開き直って逃げてしまいましょう。
周りからは逃げていると言わるかもしれませんし、自分でも逃げていると思うかもしれません。
なので敢えて”逃げる”と言いますが、それの何がいけないのでしょうか?と開き直りましょう。
道中で野生の熊に襲われそうになったら身の危険を感じて逃げますよね、それと一緒です。
ストレスで自分の身体がボロボロになることに、一体周りの誰が責任を取れるのでしょうか。
逃げてると責めてくる人は、じゃああなたは野生の熊と戦えますかと、そんな感じで開き直りましょう。
自分の身は自分で守ると決めて、ストレス要因を遠ざけてしっかり自分の身体をケアしてください。
病院に行き症状を抑える
ストレスが原因で既に身体に症状が出ているのであれば、まずはその症状に対して正しい処置を行いましょう。
例えば、下痢を繰り返してしまうのであれば授業中や仕事中にしょっちゅうトイレへと席を立つ回数が増えます。
そうするとその席から離れる時間のせいで怒られたり問い詰められたりと更なるストレスへと発展する可能性もあるのです。
ストレスが増えてどんどん膨らむ前に、一つ一つ解決することを心がけてみてください。
【まとめ】ストレス限界サインを無視しない
程よいストレスは生きる上で必要なことですが、生活に支障を来すレベルでストレスが身体に出ているのであれば決して無視してはいけません。
そのストレスは解決しないとどんどん膨らみ、別の大きな病気に発展してしまうこともあります。
脳が自分を守る為に送ってくれている重要な信号を無視せずに、しっかりと受け止めてストレスと上手に付き合っていきましょう。
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