ADHDは様々な症状があり、それによって社会で生きていくことが辛いときがあります。
そのため生きづらいと思う方もいますし、ADHDの自分は生きる価値がないと考えてしまうこともあるでしょう。
今回はADHDが本当に生きる価値がないのか、なぜそう思ってしまうのかについて追及します。
生きづらいと思っている方に必見の記事です。
ADHDは生きる価値がない?
まずADHDが本当に生きる価値が無いのか考えてみましょう。
どうしてそう思ってしまうのか考えてみれば、思考がクリアになるかもしれません。
また生きる価値を見出すために、ADHDにもメリットがあることを覚えておいてください。
そもそも生きる価値の定義とは
そもそも生きる価値というのは、具体的に何なのでしょうか?
生きていて価値がある人とは、この世やこの社会に対して貢献している人のことを指すのでしょう。
例えば、何か人のためになるものをクリエイトしたり、革命を起こしたりなどが考えられます。
それでは今生きている人全員が、そんなに地球に貢献しているのでしょうか?
生まれた人間全員が地球や世界のために貢献していなければ、生きる価値はないのでしょうか?
きっと、そんなことないですよね。そんなことないはずです。
生きている全員に等しく存在価値があり、また存在価値などないのではないでしょうか。
存在しても良いししなくても良い、もともと価値なんてないと考えると簡単です。
そもそも価値なんか決められてないし、そんなものない!
ADHDにはメリットがある
筆者もADHDのため社会で上手くやっていけないというのは非常に理解できます。
しかしそんなADHDでもメリットがあるのです。
ちょっと考えるだけで上記のことが挙げられます。
例えば脳が常にフル回転している状態に近いため、沢山の物事をどんどん思いつくでしょう。
そのため様々なことをひらめいて、クリエイト思考になります。
また思い立ったらじっとしていられない場合もあり、自分の興味のある物事に対してならフットワークも軽いはずです。
更に思いもよらない言動を起こして、人を笑わせたり一緒にいて楽しい人と思われる場合もあります。
そして自分の興味のある物事なら深く追求するクセがある可能性もあるため、そういった物事への知識やスキルが特化するのです。
どうして生きづらいと思ってしまうのか
それではなぜADHDがこの地球で生きづらいと思ってしまうのかを考えてみましょう。
もちろん人によるとは思いますが、ADHDの典型的な症状をふまえて追及していきます。
周りからは健常者に見えてしまう
鬱病などの精神疾患であれば、他人から見ても元気が無さそうだったり、口数が減ったりと分かりやすい場合があります。
しかしADHDは「ちょっと変わってるけど普通の人」に見られてしまうことが多いです。
そのため自分でも気づくのが遅くなり、なぜだか他の人より沢山怒られるというケースも考えられます。
自分も周囲の人も含めADHDだと理解していれば目をつむれる場面でも、健常者に見えていればADHDの言動に対して否定されるでしょう。
また本人がADHDを理解していたとしても、健常者だと思っている周囲の人からの理解が無ければどんどん生きづらくなります。
ADHDの仲間が少ない(理解者不足)
ADHDの中にも種類はありますが、根本的にADHD同士であれば理解できることは山ほどあるでしょう。
そのためADHDの仲間がいることはとても強みになります。
しかしそういった仲間がいなかったり、周囲に理解者がいなかったりすればどんどん肩身が狭くなってしまうのです。
ADHDの仲間や理解者を求めるのであれば、SNSなどを利用して集うのが簡単です。
生活に支障を来す症状
筆者もそうですが自分の興味のないことに対しての集中力が健常者より大きく欠けている場合があります。
そうはいっても社会で生きていくのであれば、そんな興味のないことも我慢しなければなりません。
そのため頑張って我慢して勉学や勤務に対して尽力しますが、自分が思っている以上に疲れてしまうのです。
周囲の人だって興味ないであろうに、自分だけ頑張れないとどんどん自分を責め始めてしまうでしょう。
ADHDの楽な生き方
ADHDといっても人によって様々な症状があるとは思いますが、どんな症状であってもなるべく楽にこの人生を生きられる方法をご紹介します。
ADHDを受け入れる
まずは自分自身がADHDだということを受け入れることが一番大切です。
周りの人と比べて自分だけ出来ないことがあっても、「だってADHDだもん。」と開き直っちゃいましょう。
ただ全部が全部開き直って良い対象ではなく、何が出来なくて何で出来ないかまで考えると良いです。
その理由がADHDの症状にあてはまるのであれば自分の中で開き直ってしまう事が、ストレスを溜めない秘訣となります。
しかし人に迷惑をかけること(約束をすっぽかす、予定時間に遅刻するなど)もADHDの症状ではありますが、これは例外です。
ADHDを決して言い訳に使ってはいけません。
病気や障害なら何でも許されると考えるのは大間違い!
人間関係の断捨離
自分がADHDだと判明したのであれば、人間関係を一度見直してみましょう。
自分が今後も大切にしたい人にADHDを伝えてみて、それを受け入れてくれないのであれば断捨離するのが望ましいです。
ADHDは確実に完治するとは言われていませんし、コンサータなどの薬で制御して付き合っていく障害です。
そのため自分のADHDの症状を抑えてまで人付き合いをしていくのは非常に疲れてしまいますし、相手に迷惑をかけるかもしれません。
自分がストレスだと思う人間関係はスッキリ整理しましょう。
出来ない事はやらない
集中力が続かないこともそうですが、タスク管理をするのも苦手なのがADHDです。
そのため自分では「やりたい、出来る。」と思っている仕事なども納期に間に合わなかったり、残念な結果に繋がる可能性があります。
何か物事を始める前に、自分にちゃんとこなせるレベルなのかをよく考えてからやるやらないの判断をしましょう。
色々な世界を知る
生活に支障を来す様々な症状があるADHDは、もうこの世界では通用しないと思ってしまいがちです。
しかしもっと広い視野を持てば、どんな人でもしっかり生きられる可能性が秘められています。
「会社員じゃないと安定して暮らせない。」などと決めつけることはなく、まずは色々な世界を知ることが大切でしょう。
どんな人がどのようにして暮らしているかなどを学べば、自分にとって新しい道が切り開かれるかもしれません。
ADHDの人におすすめの進む道
筆者が個人的な意見として思う、ADHDの人におすすめの進む道を3つご紹介します。
以下に挙げる道以外にも自分の探求心次第でどんどん新たな道を見付けられるでしょう。
在宅で出来る仕事をする
周囲の人と噛み合わない、職場に毎日通うことが億劫などの悩みがあるのであれば、在宅で働ける仕事を探しましょう。
会社には所属してたまに出社すればいい程度の仕事や、完全に自分のペースで仕事が出来るフリーランスの道もあります。
自分が耐えられないと思う事柄を一つ一つ洗い出してリストアップすることから始めてみてください。
そこから自分に向いてそうな在宅ワークを見付けてみましょう。
地元から思い切り離れる
健常者だと思って長年苦労しながら生きていて、急に実はADHDでしたとなると自分も含め周囲も戸惑ってしまう場合があるでしょう。
そうしていつもの環境ではもうこのまま暮らせないと思うのであれば、いっそのこと地元から思い切り離れるというのも一手です。
周囲の環境を簡単にリセット出来ますし、フレッシュで新しい人生をスタートさせられます。
これから自分自身で周囲の環境も自分の人生も0から築きあげられるため、自分のペースで行えて楽に生きられるでしょう。
ADHDをオープンにする
ADHDだといったら周囲から人が離れてしまうと考えてなるべく隠す人もいるでしょう。
隠し通せるのであればわざわざ言う必要はありませんが、隠し続けるのもストレスとなる場合があります。
自分がADHDだと伝えるのは自由ですが、いっそのことオープンにしてしまうのも一つの手段です。
オープンにしたら離れていく人は、最初から離れてしまっても構わない人だったのではないでしょうか。
ADHDとはいっても同じく人間ですし、ADHD全員が全く同じ性格な訳ではありません。
一人一人の性格や中身を見るのではなく、ただ”ADHD”という理由だけで離れていく人は手放すのが一番かと思います。
【まとめ】ADHDが生きる道は沢山用意されている
ADHDの症状によって出来ないことは多々あるでしょう。
しかし逆にADHDの強みを活かした、ADHDだからこそ輝ける道は沢山用意されているのです。
今生きている社会で生きづらいと思うのであれば、その環境から一度外に目を向けてみてください。
生きている今の環境が全てだと思いがちですが、全然そんなことはありません。
今まで考えられなかった新しい道を見付けられるかもしれないですし、より良い生活が待っているかもしれないのです。
ADHDの生きる価値を発揮したいのであれば、今いる環境を見直してみましょう。
コメント